金沢港のぱしふぃっくびいなす
台風の影響でドック入りしていたぱしびぃが、復帰後はじめてのクルーズで、博多から金沢へやってきました。
ぱしびぃに会うのは昨年の12月以来です。
10時の入港には残念ながら間に合いませんでしたが、港に行くと、その白い船体を悠然と横たえていました。
世界各地を巡り、台風を乗り越えてきた船。
久しぶりに会うことができてとても嬉しかったです。
金沢港無量寺埠頭は、すぐそばに交通量の多い広い道路が並行しており、国道から海岸に向って車を走らせ、この道路に左折した途端に停泊している船が見えます!
この日も、「車で走ってたら船が見えたから見に来た…」っていう方としばし船談義で盛り上がりました。
出港時間近くなって、もう一度港へ行くと、朝見た時より船体が綺麗になっていました。
(上と下の船首の写真、「ぱしふぃっくびいなす」の船名が書かれているあたりを見比べて見て下さい) 短時間のうちに、船体ケアの作業が行われていたようです。
金沢港からは回航となるので、乗船客を乗せての出航とは違い、静かな出航になるのかなと思っていたら、何だか様子が変です…
出航時間間際になって、大きなスーツケースが3~4個下ろされ、その後、花束を持ったクルーが下りてきました。その方の顔を見ると、どうも仕事を辞めて船を下りられる女性パーサーのようです。(びいなすクルーズブログの世界一周日記にさよならパーティーの記事が出ていました)どうやら、この金沢港が最後の下船港だったようです。
そうこうするうちに、8デッキにたくさんのクルーが集まってきて、お手製のプラカードが掲げられていたり、船が離岸する時には「蛍の光」が流されたり…
デッキと岸壁ではお互いに大きく手を振って別れを惜しむクルーの姿が…
思いがけず、とんでもない感動的な場面に遭遇してしまいました。
私まで貰い泣きしそう…
と、ふと気がつくと、デッキで手を振っているクルーの中に、一人だけ違う方向へ向かって手を振っているクルーがいます。どうも、我々親子のほうへ向いているようなのですが…
よーく見ると、顔見知りのレストランクルーでした。いつもの制服姿と違い、青いつなぎを着ていたので最初は気がつかなかったのです。
しかし、岸壁にいる私たちのことに気がついて手を振ってくれるなんて、すご~く嬉しい!!
彼は船の移動に連れてデッキの前の方まで移動して、ずっと手を振ってくれていました。
今度は我事で感動感動です!!!
そうこうするうちに、船は岸壁からずいぶんと離れ、方向転換して…
いよいよタグボートの綱がはずされて、
静かに金沢港を後にして行きました。
でも、何回かこの港からぱしびぃを見送ったことがありますが、
今日はいつもに比べてとってもゆっくりだったのは、キャプテンの心憎い配慮ですよね。